定額の月額料金を払えば毎月使い放題を利用できる「サブスクリプション」通称「サブスク」。
洋服のレンタルファッションや車の定額レンタル、家具のサブスクなど広いカテゴリでサブスクリプションの導入が増えています。
必要な人がシェアすることで環境にも良いし自分で購入するより低価格で利用できるということで「所有する」ことにこだわりのない層に受けていますよ。
そんなサブスクリプションですが車や家具など後に残る物ではなく「その場で消費する物」にも導入されています。
例えばコーヒーやラーメンの月額定額制などですね。
そして焼き肉チェーンの牛角でも食べ放題のサブスクが行われていたのですが、あっという間に停止となって話題となりました。
なんで牛角の食べ放題サブスクは早々に停止になったの?
どれだけお得なサービスだった?
復活はある?
そこで今回は
『牛角食べ放題サブスクの停止理由や値段は?今後の復活はあるの』
について注目してみました!
牛角食べ放題サブスクの停止理由や値段は?

◇一人客がたくさん利用しBOX席を使用した客の回転が悪くなった
牛角が販売していた注目の食べ放題サブスクリプションは
・商品名「焼肉食べ放題PASS(定期券)」11,000円

・通常3,480円の牛角コース(90分食べ放題)が1か月間何度でも利用可
・対象店舗は赤坂店・三軒茶屋店・花見川店のみ
というものでした。
つまり11,000円÷3,480円=約3回分。
食べ放題に1か月中に3回通えば元が取れるということです。
食べ盛りの世代にはたまらないサービスですし、月に3回くらいなら普段行くなという焼肉大好き人間にはぴったりのお得さですよね。
ただ2019年11月29日の販売当初はそれほど販売数が激増はしていなかったんですが、新年1月からSNSでお得さが話題となり買う人が激増しました。
牛角を経営するレイズインターナショナルはこのPASS利用者の来店が予想を上回ったということで1月7日にこのサービス販売を急遽停止しました。
停止理由は、食べ放題PASSを利用した予約で席が埋まった状態が続いて他の利用希望者が来店できなくなっていたからだということです。
ただこの言い方、ちょっと疑問が残りますよね?
普通席が埋まるならお店も嬉しいはずなのに。
実は牛角は焼肉屋さんなのでBOX席が多く、普段はファミリーやグループばかりなんです。
それがPASS利用の個人客が増え一人でのBOX利用が激増したので席の回転数が悪くなって経営に響いたのではと言われています。
対象店舗も3店しかなければそこに集中してしまいますしね。
サービス自体は悪くなくてむしろとても注目度が高かったのに残念です。
一人席を増やして対象店舗も広げていればもっと違う結果になっていたかもしれませんね。
そもそもサブスクリプションはドリンク類や一人で気軽に食べれる単品メニューでの導入が適している形態と言われています。
前述のコーヒーであれば前からポイント制度や回数券を用意していた喫茶店もありますしお客さんも利用に抵抗が少ないですね。
コーヒーは毎日飲む人も頻繁にカフェ利用する人もいるので、定額利用客は確実に常連になってくれます。
コーヒーだけでなくフードやスイーツも一緒に買ってもらえる可能性も高まりますし一人利用の席がもともと多いカフェでは席の回転率もそのまま。
他にもラーメンだともともと一人利用を想定しているので定額制導入で利用者数や一人利用の頻度が増えても回転率に影響はありません。
ラーメンも月に何度も通うお店があるという人が多いのでサブスク導入があっても違和感ありませんしね。
飲食店のサブスクリプション導入は単品メニューやドリンクで試してみるのが成功のコツのようです。
それにしても今回の牛角の挑戦はフード業界の教訓にもなったでしょうから今後いろんな飲食系サブスクリプションが増えそうですね。
個人的にはジュースの自動販売機で定期券みたいにサブスクリプションとかあればいいなあなんて思います。
無駄に買ってしまいそうですが。
牛角食べ放題サブスクの今後の復活はある?

◇ドリンク飲み放題に特化したサブスク復活はありえる!
では急遽停止になってしまった牛角の食べ放題サブスクリプションですが、今後復活はあるのでしょうか?
とてもお得なプランだっただけに停止によって更に話題になっていますから期待したいところですよね。
今のところ復活の情報はありませんが、今回の失敗を教訓に例えばドリンク飲み放題だけのサブスク復活はありえそうです。
ドリンク(特にアルコール)飲み放題でしたら食事はたくさん注文してもらえますしお酒を飲む大人とファミリーでBOX席を埋めてもらえそうですもんね。
牛角にとっても席の回転が良くロスが少ないと思います。
ただ話題になったのはあくまでお肉の食べ放題サブスクなので、そこは牛角さんも期待して復活を待っているお客さんも譲れないところかもしれませんね。
牛角さんにはファミリーでもグループでも楽しめるサブスクリプションプランを開発して次こそ隆盛を誇っていただきたいと思います。
まとめとして
サブスクリプションの魅力はそれを導入することによってお店や会社のPRになりそれまで縁がなかった客層の利用を促すことができる点ですね。
普段は高いから利用しないけど定額制でお得なら一回利用してみようか、というようなお客さんが増えて知名度が上がるということです。
今は一部のお客さんがいいと思った商品やサービスがSNSなどで一気に広まる時代ですから興味を引くサービスを用意するのは重要ですね。
牛角以外の飲食チェーンでもこれを機にたくさん色んな種類のサブスクが登場してくれるとグルメ業界もにぎわうなあと楽しみです。